2014年08月15日

欲望を使う

 眠れない状況であるときこそ眠い。

 布団に入ると眠れなくなることってよくありますね。
 いつでも手に入ると思うと、なんとなく手が伸びなくなってしまう。あんなに欲しがっていたのに。長編RPGでラスボス前にゲームをやめてしまうのも同じかも。セックス依存症の男も、女を口説き落とすまでは性欲が高まっているのに、いざセックスとなるとやる気がなくなるのだとか。

 想像力のせいかな。
 自分はこうしたい!と思うと、それに対する期待が高まる。幾多の困難を乗り越えて、その頂きに眠る宝物を手に入れる。宝箱を眼前にしたとき「本当にいいのかな?」と思う、確かに幾多の困難を乗り越えてきたはずだけれど、乗り越えた今となってはそんなに大層な努力ではなかった気がする。宝箱を開けたとき、その内容が想像していたものと違っていて小さな落胆を覚える。開けなければよかったとさえ思うかもしれない。多くの場合、いや違うな、どんな場合であっても、夢がその興奮のまま手に入ることはない。こんなものかと思ったり、予想を大きく外していたりする。それなのに現象として夢は叶っている。

 想像が間違っていて、そしてそれは正しい。
 夢が想像のままであったなら、満足してしまうだろう。満足したら、その先はない。手に入れた夢をずっとループさせ続けるだけ。だから不完全であることを楽しむ。夢見ては失敗し、夢を叶えては別の夢を見る。夢を叶えるよりも夢を見るほうが楽しいのだと気付いた。
posted by clown-crown at 16:29| パリ ☁ | TrackBack(0) | グチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック